宝石として硬さは重要な要素です。硬さの基準としてモース硬度とビッカース硬度があります。
1822年ドイツの鉱物学者 モースによって考案されたもので、鉱物の硬さを表す基準の一つとなります。
ダイヤモンド10、ルビー・サファイヤ9、トパーズ8、アメジスト・シトリン・水晶7、ムーンストーン6、など
10種類の鉱物を使ってひっかき傷の有無によって得られた相対的な硬度をモース硬度として表す。
さらにビッカース硬度はビッカース硬度計により品物に所定の力をかけてダイヤモンド製の圧子器具を押し付け、そこに出来たピラミッド型のキズの大きさを測り硬度を表します。
モース硬度とビッカース硬度の比較
モース硬度 | 硬度対象石 | 石の特徴と目安 | ビッカース硬度 |
1 |
滑石 | 柔らかくつるつるした手触り |
50 |
2 | 石膏 | 指の爪で傷つけることができる | 60 |
3 | 方解石 | 硬貨などでキズがつく | 140 |
4 | 蛍石 | ナイフの刃で簡単にキズが付く | 200 |
5 | 燐灰石 | ナイフの刃でなんとかキズが付く | 650 |
6 | 正長石 | ナイフで傷つかず、刃先が痛む | 700 |
7 | クオーツ | こすり合わせるとガラスにキズが付く | 1100 |
8 | トパーズ | こすり合わせると水晶にキズが付く | 1650 |
9 | ルビー・サファイヤ | こすると水晶やトパーズにキズが付く | 2100 |
10 | ダイヤモンド | 最も硬い石 | 7000 |
宝石の中で最も有名、ギリシャ語「アダマスadamas 」(屈しない 征服し得ない) に由来されているようです。
日本語で金剛石と呼ばれ結晶構造は8面体が多く
ピラミッドを2つ合わせたような型をしています。
4月の誕生石
永遠の絆・純潔・不屈 などの石ことばがあります。
ダイヤモンドは一般に無色透明のように思われていますが、カラーダイヤモンドといってピンク、ブルー、グリーン、イエロー
などの色のものもあります。
ダイヤモンドの結晶
トランプのダイヤと同じ形をしています。
金の指輪やネックレスなどには必ずK18や K24などの刻印が入っています。
これは金の含有量を表したものです。
ご存知の方も多いと思いますが、少しご説明しておきます。
K24というのが純金と言って999.9の純度の金で、金の延べ棒にはこの数字が刻印れています。
K24を1000とするとK18は750が金で残りの250が銅や銀が混ざった合金です。
K24の指輪はとても柔らかいので、使っているうちに曲がったり擦り減ったりしやすいため、日本ではアクセサリーにK18を多く使用されています。
純金は腐食せず何千年前の製品でもその輝きが変わることはありません。
K18は長期間放置しておくと少しくすんだ色になります。これは金に混ざっている
銅や銀が酸化するためです。
K24、K22、K18、K14、K12、K10、K9と数字が下がるほど金の含有量は少なくなって当然純度が下がるほど変色の度合いも変わってきます。
金は宝飾品以外に工業用としても多く使用されています。携帯電話ゃパソコン、テレビ、車の電子部品、冷蔵庫、炊飯器などの電子機器を使用したものにはすべてプリント基板の形で入っています。
世界中で今までに発掘された金の量は150,500トンと言われてもピンときませんよね
オリンピックの公式プール3杯分と言えば少しわかりやすいでしょうか。
案外少ないですね、その貴重性と永遠性が金を価値有るものにしているのです。
プラチナはさらに少なく総発掘量は4、720トンで、その65%が工業用として使用されています。皆さんの乗っている車の排気ガスを浄化するためにも使われています。
この量は6立方mに収まる量です6m x 6mの横断歩道に6mの高さを想像してみて下さい。 これは貴重ですね。